2021年2月
床下エアコン
2021年2月10日
当社では、『外貼り断熱工法』高気密高断熱の良さを生かした、床下エアコンをお勧めしています。
先月の末にお引き渡しをしました、米原市T様邸では、早速当社が推奨しています『床下エアコン』がその威力を発揮しています。
脱衣場の床下に設置した1台のエアコンで、家じゅうがほとんど同じ温度で暖かくなるのです。
床下エアコンの良い所は
①床下で暖められた基礎のコンクリートや床板からの輻射熱でじっくりと暖かくなりますから、不快な温風があたることはありません。もちろん、一般的な床暖房で暖められない浴室も、裸で床に寝そべれるくらい気持ちがいいです。
②エアコンは、すぐ手の届くところにありますから、脚立に登らなくても、フィルター掃除が簡単にできます。
③一般的な床暖房に比べて、電気代が安いです。
④設置費用が安いです。
⑤壊れた時、簡単に交換できます。床板の下に電気のパネルや温水を通すやり方の床暖房は、壊れた時のメンテナンスが大変です。
もちろん、デメリットもあります。
①普通、部屋の壁に取り付けるエアコンですから、床下に取り付けた場合、メーカーは、保証しません。
②冷房での使用は床下で結露が発生しますので、夏場は使えません。
③設置するエアコンは、温度センサーの位置が重要なので、機種が限定されます。
④リフォームでは、設置が難しいです。
これから、新しいお住まいをお考えの方は、是非ご検討いただきたいと思います。
換気システムについて
2021年2月1日
住宅の24時間換気が、義務化され17年が経過しました。『高気密高断熱住宅』には、必ず必要な換気システムですが、当社が平成8年から取り組んでいる『外貼り断熱工法』でも、様々な種類の換気システムを採用してきました。
当初、平成8年から、排気を機械換気で行う「第三種換気」を採用しました。1階の洗面所の天井裏にセントラル換気ファンを設置し、そこから各部屋に50㎜のダクトを配管し、排気します。また、空気の取り入れ口を、これも各部屋の外に面する壁に設置して、機械換気で排出した分の空気を、そこから取り込みます。消費電力は、1か月で18KWです。2~3か月以内に、給気口や、排気口の掃除が必要です。
平成20年から、排気と給気を機械換気で行う「第一種換気」を採用しました。熱交換換気ユニットにて、冬場、外の冷たい空気と、部屋の温まった空気をユニットの中で混ぜて、温めた空気を極力逃がさないシステムです。消費電力は、1か月52KWです。2年以内に、換気システムの中のフィルターの交換が必要です。
ある家では、ドイツ製の熱交換の効率がとても優れた換気システムを取り付けましたが、5年くらいで故障して、日本製の換気システムに取替えました。
床下から排気する、これも外国製の換気システムの採用を考えましたが、ダクト内部の汚れを掃除できないことがわかり、採用していません。
実は、換気システムについて、25年以上試行錯誤しています。最終的にどのシステムが良いかは、住まいされる方のご判断です。
断熱や気密は、交換できません。換気システムは、将来、簡単に交換できるように考えておくことが必要かと思います。