在宅介護対応住宅新築事例
H-HOUSE
新たなるスタートライン

身体と気持ちの自由を取り戻すために
数年前、不慮の交通事故により、H様は体の自由を一瞬で奪われてしまわれました。
スポーツや日曜大工、体を動かす事がライフスタイルでもあったH様にとっては心身ともに耐えがたい出来事でした。
それまでは意識さえしなかった、時には楽しんでこなしていた生活動作の一つ一つは一転し、重荷となり替わりました。
「このままではこれからを生きる気力までなくなってしまう・・・」
沈み込んでしまう気持ちを吹き飛ばすため、
H様は新しい場所での新しい生活を決意されました。
目指したのは、「普通に」快適な暮らし
起床から就寝まで一連の動作や、サポートされる奥様のご意見を細かく確認させていただき、手摺高やコンセント位置などはもちろん、ご趣味であるPCでの回想記の執筆やリハビリテーションなど、家の中で行う動作のすべてを快適に行えるように検証してプランニングいたしました。
住宅の性能としては、高気密高断熱工法に加え、床下エアコン、太陽光パネルを設置し省力で快適に保つ工夫の詰まった設計です。
守山駅前の住宅地に立つH・HOUSEは周囲の都会的な景色に調和しつつも、他にはない洗練された色調とラインでデザインをまとめました。
間取りと機能
番号をクリックすると下のブロックに説明文が表示されます。

01
トイレ
便器の右側に介助スペースを設け、また、ひとりでも立ち上れるように跳ね上げ式手摺を設けました。
02
浴室、脱衣室
ユニットバスの床はすべりにくい、柔らかな素材の商品です。脱衣の補助に腰掛を設けました。腰掛の下には、床下も暖めるエアコンを設置しています。
03
キッチン
1階だけでなく、吹き抜けを通して、2階も見渡すことが出来ます。
04
階段室
昇降用のリフトを設置しました。
05
手摺
階段の入口には踏切の遮断機のように上げ下ろしが出来る手摺を設置しました。連続した手摺でスムーズに移動できます。
06
畳スペース
段差を設けることで、椅子がわりになります。多目的なスペースです。
07
外部ポーチ
スロープはすべりにくい素材で仕上げました。玄関引き戸の手前には、雨水の侵入を防ぐ、溝を設けています。
08
玄関
収納付の腰掛のある、段差のない玄関です。
09
洋室
ご主人の書斎として、手摺を設置しています。
10
バルコニー
デッキ材で洋室との段差をなくしています。
11
2階ホール
リフトの乗り降りに必要なスペースを確保しています。
12
太陽光発電
7.04KWのパネルを設置しています。
13
和室
畳の間への出入りも、段差はありません。
14
吹き抜け
常にリビングに光を届ける吹き抜けは、床暖房の暖かさを、2階の部屋に届けます。
建物について
建物DATA
- 敷地面積
- 150.00m²(45.45坪)
- 建築面積
- 76.55m²(45.45坪)
- 1階面積
- 72.45m²(21.92坪)
- 2階面積
- 35.60m²(10.77坪)
- 延床面積
- 108.05m²(32.69坪)
工法
- 工法
- 木造軸組み工法
- 屋根
- 断熱(外貼りアキレスQ1RZ 50mm)
- 壁
- 発泡充填断熱100mm
- 外壁材
- 防火サイディング14mm(ニチハ)
- 基礎
- 基礎断熱50mm
- 換気
- 第一種24H換気システム(Panasonic)
- 太陽光パネル
- 7.04Kw(SHARP)
- 空調
- 床下エアコン
- サッシ
- エピソードNEO+LOe(YKKAP)
- 床材・内装
- おもいやりフロアII(DAIKEN)